説教『主は我らと共にいます神』(マタイ1:18~25)

2018年 1月 1日               元日礼拝・説教要約
説教『主は我らと共にいます神』(マタイ1:18~25)

◎新年、明けましておめでとうございます。2018年1月1日を迎えました。元日を迎え、このように礼拝を捧げることによって新年を始めることが出来ますことを心より感謝します。皆さまにとって、また、本日礼拝に出席できない皆様にとってこの1年が祝福に溢れる1年になりますように心よりお祈りいたします。

◎今朝、私は7時前に起きて、近くの丘の上から初日の出を見ながら祈りを捧げました。その後、牧師館に戻り、いつものように黙想書を読み、祈りを捧げましたが、『愛と自由の言葉 1日1章』の1月1日の文章は羽仁もと子さんの「夢を描く」というものです。「夢を描くことなくして新年を迎えてはならない」とあります。今年の私の夢は「戦争が起きない世界になるように、世界に平和が実現するように、貧困や差別などがなくなり、すべての人が幸福に暮らせますように」です。この夢に向かって歩んで参ります。

◎さて、今日の元日礼拝で選んだ聖句はマタイ1:18~25と詩編23編です。共通するテーマは「主は我らと共にいます」です。これはクリスマスに伝えなければならない大切なメッセージです。「主は我らと共にいます」というメッセージを心に留めてこの1年も歩んで行きたいと思いこの2つの箇所を選びました。

◎マタイ1:18~25には、マリアの夫ヨセフに対する受胎告知が記されています。ヨセフは、婚約中に身ごもったマリアにショックを受けながら、それを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心するのですが、そういう彼に天使が現れ、マリアの胎の子は聖霊によって宿ったこと、その子をイエスと名付けるようにということ、また、その子は民を罪から救うことを告げ、マリアを迎え入れるように伝えます。
そして、その子の誕生はイザヤ書に預言された言葉「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる」の実現であることが書かれて、そのインマヌエルとは「神は我々と共におられる」という意味であることが補足されています。やがて生まれる男の子、イエス様が、この「神は我々と共におられる」ことを実現する救い主であることを、このマタイ福音書第1章の記事は伝えているのです。

◎しかし、この「神は我々と共におられる」というメッセージは、ここに初めて記されたものではなく、聖書の中で何度も繰り返し記され、また、メッセージとして私達に告げているものです。その代表的な記事として、第一に創世記・第28章があります。ここはアブラハムの孫にあたるヤコブが登場します。ヤコブは双子の兄エソウが受けるべき長子としての祝福を父イサクからだまし取ります。怒ったエソウはヤコブを殺そうと決意します。それを知った母リベカは、ヤコブに事情を話し、リベカの兄ラバンのいるハランに行くように命じます。ヤコブはベエルシェバを出発し、ハラン向かいます。果てしない徒歩での旅です。不安と恐怖の中、石を枕にして夜、休みます。その時、ヤコブは、天から降ろされた階段を天使たちが上り下りしている夢を見ます。そして、主はヤコブに向かってこう言います。「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、私はあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。私はあなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない」と。ヤコブは、主が共におられること、天と地はつながっていること、神はどんな時でも共におられ、自分を守り、導いておられることを知ったのです。この発見と自覚が常にヤコブを支えました。この「神はわたしと共におられる」との信仰がヤコブを支え続けたのでした。

◎第二の箇所は、出エジプト記・第3章にあります。ヤコブ一族がエジプトに移住して以来、イスラエルの民の数は増え、それに脅威を感じたエジプトの王・ファラオはイスラエルの民に重労働を課します。その重労働に苦しむ叫びを聞かれた神はモーセを選び、エジプトを脱出させようとします。ところが、モーセは重い使命に恐れをなし、神に対して、なぜ、わたしが選ばれるのかと問いかけます。それに対して神はこう答えます。「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである」と。最終的にモーセは神の命令を受け、エジプトを脱出しますが、様々な試練と困難に遭いながら、最後までモーセを支え続けたのは、この「神は必ずわたしと共におられる」という確信・信仰であったのです。

◎第三の箇所は、ヨシュア記・第1章です。先ほどのモーセがイスラエルの民を率いてエジプトを脱出し、その後、40年間、厳しい荒野を旅して、いよいよ約束の地カナンに入って行こうとした時、モーセは息を引き取ります。そのモーセから民の指導を託されたのがヨシュアです。ヨアシュアはモーセから大役を託された時、不安と恐れに襲われます。その時、主はこう言います。「うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる」。この言葉がヨシュアを支えたのです。

◎この「主は共におられる」ことを最も伝えているのが詩編23編です。主が共におられるので、恐れることなく平安の内に旅を続けることが出来ます。主が共におられることを心に刻み新年を歩んで参りましょう。