説教『すべての人と平和に生きる』(ヨハネ15:12~15)

2018年 1月 7日          新年礼拝・全体礼拝・説教要約
説教『すべての人と平和に生きる』(ヨハネ15:12~15)

◎今日は1月7日、今年最初の主の日です。改めて新年のご挨拶を致します。明けましておめでとうございます。この1年が皆さまにとって祝福された、すばらしい1年になるように心よりお祈りいたします。

◎さて、この2018年をどのような年にしたいのか、皆さんにはそれぞれ夢や希望や願いがおありかと思いますが、私の願いは、この世界から戦争がなくなりますように、そして、世界中のみんなが平和に幸せに暮らせますようにということです。でも、残念なことですが、人間の歴史・人類の歴史を見た時、戦争がなかった時代はありません。この世界を平和な世界にすることは大変難しいことです。しかし、私たちは、そのことを決してあきらめではいけません。この世界を平和にするということは、人類が神様から与えられた課題・宿題のようなものです。人類は世界の平和を築くように最大の努力をしなければなりません。

◎では、どうしたら、この世界が平和になっていくのでしょうか。やはり、私たちは私達の身近な所から、私たちの周りから平和を築いていくほかありません。家の中で、兄弟姉妹の間で、クラスや学校で、隣近所で、平和を築いていかなければなりません。それは言い換えると、周囲の人達と「良いともだちになる」と言ってもいいでしょう。では、どうしたら「良いともだち」で居続けることができるのでしょうか。

◎ここに一冊の本を持ってきました。「ともだち」という本です。これは福岡にいる、小学校三年生の私の娘が友達関係で悩んでいた時に、私の方からこれを読んでみたらといって送った本です。谷川俊太郎さんの詩と和田誠さんの絵による絵本です。この本を見ながら、ともだちについて一緒に考えていきましょう。

◎この本の最初に「ともだちって」というテーマで、どんな人がともだちかが書いてあります。「ともだちって、かぜがうつっても へいきだって いってくれるひと」。それから、「ともだちって、いっしょにかえりたくなるひと」とあります。つぎに「ともだちって おかあさんや おとうさんにも いえないことを そうだんできるひと」であり。さらに「ともだちって みんなが いっちゃったあとも まってくれるひと」であり、最後に「ともだちって そばにいないときでも いま どうしているかなっておもいだすひと」だといいます。「ともだち」って、いつも、いっしょにいたいひと、いっしょにいてくれるひと、といっていいかもしれません。そんなともだちが いたらどんなに素晴らしいでしょう。

◎次のテーマは「ともだちなら」です。「ともだちなら たんじょうびを おぼえていよう」。「ともだちなら びょうきのときは おみまいに いこう」。「ともだちなら たびにでたら えはがきを かこう」。それから「ともだちなら かりたものは かえそう」。「ともだちなら いやがることを するのはよそう」。つまり、「ともだちなら」友達が喜んでくれることをしてあげることができるし、逆に、友達がいやがることはしないと思います。友達はどんな時も大切に思い、大切にしなければなりませんね。

◎でも、みんなの中には友達とつき合うのは面倒だ思っている人もいるかも知れません。そういう人に対して「ひとりでは」と続きます。「ひとりでは もてない おもいものを ふたりでなら もてる」。「ひとりでは とどかない せなかも ともだちが いれば かいてくれる」。「ひとりでは こわい よるのみちも ふたりで あるけば こわくない」。「ひとりでは つまらないことも ふたりで やればおもしろい」。「ひとりでは できないことも ともだちと ちからを あわせれば できる」。やっぱり、一人より二人の方がいいし、おもいしろいし、いろいろなことができる。友達はすばらしいのです。

◎そういう友達でいるためには何が必要でしょうか。それは友達の気持ちを考えることです。「どんなきもちかな」。「しかられた ともだちは どんなきもちかな」。「なかまはずれに されたら どんなきもちかな」。「しっぱいを わらわれたら どんな きもちかな」。「ないしょばなしを されたら どんなきもちかな」。「やくそくをやぶられたら どんなきもちかな」。いつも思いやることが大切ですね。

◎もし「けんか」をした時はどうしたらいいでしょうか。「じぶんの いいたいことは はっきりいおうあいてのいうことは よくきこう」。「わるくちは いってもいい、でもかげぐちをいうのは よくない」。
「けんかはしたっていい でも ひとりを たくさんで いじめるのは ひきょうだ」。「なかなおりするには けんかするのと おなじくらいの ゆうきがいる。だけど わるかったと おもったら ごめんねとあやまろう」。けんかにはルールがあるから、それは守ろう。けんかの後には仲直りが必要だね。

◎最後に「ともだち」は遠い世界にもいるよ。「(車いすの子)どうしたら このこの てだすけが できるだろう。あったことが なくても このこはともだち」。「(飢えた子)このこのためになにを してあげたらいいのだろう。あったことがなくても この子は ともだち」。世界中の人みんなが友達だよ。